2015.08.20更新

※情報誌「KURE:BAN」で紹介された副院長の記事引用

 

難病法が成立し、原因や治療方法が分からない難病患者さんに対する医療費助成制度が来年1月より大きく変わります。対象となる病気がこれまでの56から110に増えるので、今まで高額な医療費を負担していた方も負担が軽減されるかもしれません。

Q:難病って・・・?
難病とは発病の機構が明らかでなく、治療方法が確立されず、希少な疾病であって、長期の療法を必要とするものです。
Q:指定難病って・・・?
難病のうち、客観的診断基準が確立され、患者数が一定数以下である病気に対して、良質かつ適切な医療の確保を図る必要性が高いものに対して、厚生労働大臣が指定したものを指定難病といいます。
Q:治療費は安くなるの・・・?
指定難病は医療費助成の対象となります。医療費の自己負担額については所得によって異なります。詳細な内容については、かかりつけ医の先生あるいは広島県庁にお問い合わせください。
Q:指定難病に追加された腎臓の病気にはどんなものがあるの?
今回「多発性嚢胞腎」、「IgA腎症」が新たに指定難病に追加されました。
Q:「多発性嚢胞腎」ってどんな病気?
多発性嚢胞腎は腎臓の嚢胞(のうほう、分泌液がたまって球形の袋状態になったもの)が大きくなり、腎機能低下していく遺伝性の病気です。腎臓の働きが悪くなって透析が必要となる方もおられます。その他の症状としては、高血圧、頭蓋内出血、頭蓋内動脈瘤、頭蓋内及び他臓器への嚢胞の合併、心疾患、大腸憩室などがみられます。
Q:「多発性嚢胞腎」の治療は?
従来はタンパク質の過剰摂取を避け、降圧薬を服用して血圧を下げるくらいしかありませんでした。近年バソプレシンがサイクリックAMPという物質を介して嚢胞を増大させるため、その作用を抑えることで腎機能低下を抑えられることが分かりました。今年3月より保険診療のもとで多発性嚢胞腎に対して、バソプレシン受容体拮抗薬であるトルバプタンを処方できるようになりましたが、値段が高く、患者さんの自己負担額はかなり大きなものでした。
今回の新たな医療費助成制度により、多発性嚢胞腎患者さんの負担額は軽減されます。特に多発性嚢胞腎と診断された方が近親者におられる方々は、一度多発性嚢胞腎について十分な知識を持った医師(腎臓専門医療機関)に受診されることをお勧めいたします。当院でも対応しております。
「在宅血液透析」
ライフスタイルに合わせた透析で毎日を快適に過ごしませんか?

「在宅血液透析」は自宅に透析の装置を設置(施設から無償で借り受けます)して、介助者となる家族の協力を得て、患者さん自身が透析の準備から穿刺(針を刺す)、後片付けまでの一連の作業をすべて行う血液透析方法です。医療施設の管理 および指導のもと行います。2013年12月末現在、透析患者さんの数は31万人を超え、そのうち97%の方が施設に通院し、血液透析を受けております。在宅血液透析を選択されている方は、およそ0.1%の400人程度に過ぎませんが、その普及率は年々上昇傾向を示しております。
週3回、4時間の一般的な施設透析のスケジュールでは、透析不足を指摘されています。そのため、厳しい飲水・食事制限や内服薬によるコントロールが不可欠です。また、長期的には合併症を発症するリスクが高くなり、生命予後に影響を与えます。在宅血液透析は、自分の生活スタイルに合わせて都合の良い時間に透析スケジュール を組むことができます。また、透析回数に制限がなく連日透析も可能であり、十分な透析量を確保することができます。そのため、水分や食事制限が緩和され栄養状態も改善されます。また、体内に余分な水分や尿毒素が蓄積する量や時間が少なくなるので、貧血や高血圧の改善がみられ、その結果として薬の量が減ります。在宅血液透析は、腎移植に劣らない成績を得られており、施設透析に比べ 合併症のリスクが少なく、生命予後の改善に期待が持てます。当院では現在2名の方が在宅血液透析を実施しておられます。在宅血液透析を希望される方は当院へ気軽にご相談ください。

※在宅血液透析施行中に食事をしながらワインをたしまれている患者さんの写真です。

在宅透析患者さんの食事風景

投稿者: 医療法人中央内科クリニック

2015.08.19更新

皆さんのなかで、健康診断や人間ドックの検査を受けた際、尿検査で異常を指摘されたものの、毎年指摘されていることだし、病院へ行くのは面倒だから行っていない方はいませんか?
また、"尿検査異常につき、病院で精密検査を受けましょう"といった指示に従い、医療機関を受診したものの、詳しい検査をされずに心配ないと言われた方はいませんか?
これらは実に危険なことです。今や国内ではおよそ31万人(400人に1人の割合)の方が末期腎不全のため、透析療法を受けておられます。ほとんどの透析患者さんは尿検査異常から発病しています。腎臓病の初期の段階では、尿検査において異常所見を認めていても自覚症状がないことが多く、特に血液での腎機能検査(血清クレアチニン)がない場合、医療機関を受診されてもそのまま放置されるケースも多くあります。腎臓病はむくみやだるさ症状を呈したり、血液での腎機能検査が異常になる頃は相当悪化してしまっていることが多いため、そうなる前に早期発見することが大切です。残念ながら慢性腎臓病では、腎機能がある程度まで低下してしまうと、腎臓はもとに戻ることはありません。
尿検査異常には血尿(尿中に血液中の赤血球が漏れ出ている状態)のみ、蛋白尿(尿中に蛋白が漏れ出ている状態)のみ、血尿および蛋白尿の両方を認めるものがあります。血尿を主に認められる場合、泌尿器系の癌、結石、膀胱炎、前立腺炎などが原因として考えられます。特に血尿と蛋白尿の両方を認めた場合は要注意です。慢性糸球体腎炎、糖尿病性腎症などの腎臓の病気、高血圧による腎障害、膠原病による腎障害を発症している可能性があるため、十分な検査を受けていただく必要があります。
そして、腎臓病を発症した際は、日々の生活習慣の改善、食事療法や薬物治療による血圧管理、貧血改善、脂質や糖代謝管理、塩分摂取制限などを総合的に行うことが必要となります。万一、すでに腎機能が低下している場合には、腎機能低下の進行を遅らせる治療が必要であり、この場合も総合的な管理が必要になります。
(ワンポイントアドバイス)
尿検査異常を認めた場合には、近くの医療機関を受診していただき、詳しい検査をしましょう。

投稿者: 医療法人中央内科クリニック

2015.06.08更新

当院の栄養管理サポートチームが、解析食のオリジナルレシピコンテストで念願のグランプリを受賞!

情報誌「KURE:BAN」で紹介されました!

紹介記事はこちら

投稿者: 医療法人中央内科クリニック

医療法人 中央内科クリニック
 
生活習慣病ナビ
 
中央内科クリニック トピックス